完璧な生活


神様はたくさんいる。

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今大家さんの家の上に賃貸がある物件に住んでて、全部で3部屋しかない。
お隣さん2人は1回しか見たことないけど、そこそこ大人な女性たちだった。


2人で住むには足りない、けど1人で住むには充分すぎる広さなので、終の住処を決める前にある程度の年数を一人で過ごすって決めた人にはとてもいい部屋だと思う。私もそのつもりで越して来たし。


駅から家までの帰り道にとても完璧な1軒家がある。
おそらく1F2Fに2部屋ずつくらいの広さで、白い壁にオレンジの屋根で、庭はないけどいい感じに大きめの木が脇に生えてて、橙の灯りの2Fにはどうやらとても大きな本棚に本がぎっしり詰めてあって、室内にも植物がたくさん吊り下げてあって、白い椅子とテーブルが置いてあるバルコニーがあって、1Fにはごつめの四駆?が停めてあって、おそらく女の人が1人で住んでる。
(毎回通る道なのと、好きすぎてガン見してしまう…覗いたりはしない!)
あの家を見る度に「完璧な生活」って単語が頭に浮かぶ。
たぶんそういう選択肢もあった。どうなるかな。