a.m.4時の渋谷は夢の中

もと婚約者の浮気の証拠を確定させるために渋谷区円山町のラブホに入るところを写真に撮ったあと、付き合ってくれた女友達と、女友達の男友達(初対面)と呑んだくれた帰り、朝4時のJR渋谷駅に向かう渋谷交差点の、静かに夜を引きずった人の大群と、薄明かりのなか街中のスピーカーから大音量で流れていた4時を知らせる音楽と、あの光景は一生忘れないと思う。

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引っ越したあともガンガン物を捨てています。
引っ越し業者さんが「本が多い…」と呟くほど多かった本も100冊くらい捨てます(それでもまだ多い)

フィルム写真もアルバムから外して、生のまま重ねて保存しようとして、アルバムから外してる最中センチメンタリズムで心がしんだ。


フィルムで撮ってたのは大学の頃で、ちょうどフィルムとデジカメの移行期間だったからってものもあるけど、毎日が貴重すぎてやたらに撮っていて、いま見返してもなんだか夢をみていたような気がする。けど懐かしくはなくて、昨日のような気もするし、100年前のような気もする。

オリンパスのPENっていう古いフィルムカメラを使っていたせいもあるけど、露出の調整がきかなくて、大体オーバーかアンダーで暗くもやもやした画面か白飛びした画面になってるんだけど、それがほんとに夢の見た目みたい。


就職してデジ一眼買ってからもちょいちょい撮ってるけど、何ギガも生データのままflickrに突っ込んでる。時間があったら整理したいけど、整理始めたら1カ月じゃ終わらない量ある。


今でも見返すと撮った時の事思い出すから記録ってすごい。


逆に記録に残してないことはガンガン忘れてしまっていて、たぶん人生の9割5分は忘れてしまっていて、それに救われてる面もある。

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元彼氏兼元婚約者は、写真に撮られるのを極端に嫌っていて、本当に写真が少ない。そもそも2人で出かけることがほとんどなかったので、写真に残ってる思い出がほとんどない。日常の風景なんて本当に残ってない。
このまま思い出さないようにすれば、殆どの事を忘れる事ができる。


怒りを持続させる方法は、なるべく酷かった事を詳しく思い出して、その時の自分の悲しみを感じ直して、その手触りを何回も何回も思い出すようにする。
このままだと、楽しかった思い出を全部失くしてしまって、酷かった思い出だけが残ってしまうけど、仕方ないね?


怒りは麻酔みたいなもので、見たくないものを麻痺させていて、今見ないように考えないようにしてる傷がたぶん1カ月後位にどかんと痛み出す気がする。
去年の12月から今まで、ほぼ全ての空き時間を飲み会で埋めていて、狂乱の日々を過ごしてきたけど、そろそろ日常が忍び寄ってきていてやばいな。まずいな。
まずいと気付いてるからまだ対処できるかな。


やりたい事も、会いたい人も、行きたい場所もたくさんある。
やりたい事があるのは幸せだと思う。
考える時間も沢山ある。
私に悲しみに暮れて何もできなくなって病んで倒れて儚くなる、くらいの儚さがあったら何か違ったのかな?
けど私は元気だし、動けるし、考えられるし、それは幸せな事だから、仕方ないね。