寒いねとつぶやいても独り


KIRINJIかっこよすぎでは???

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ひょんな事から一人暮らしに戻りました。


持ってきた家具や什器はほとんど大学生の頃に揃えたままなので、10年経っても何も変わってないような錯覚もある。


ご飯を食べても、これ好きな食べ物だったなとか
本屋に行っても、これ買ってた漫画だったなとか
お土産も、手土産も、プレゼントももう買う必要がない
スカイツリーを見たくなくて、東京タワーだけ見てます
まだ慣れないけど、嫌でもすぐ慣れてしまうんだろうなって事がイヤ
仕方ない。仕方がない。

帰る時間を知らせなくてもいいし、
ご飯の予定を決めなくてもいいし、
どこに行ってもいいし、誰と何をしてもいい。
自由だ。自由は寂しいと言ったのは誰だったかな。




忘却のサチコ1巻で、新郎に逃げられたサチコが新郎の仏壇作ってるの、ギャグとして扱われてるけど良いかもしれない。
気がつくと今も心の中で話しかけてしまうけど、話しかけ方がもうどこにも居ない人に向かって話しかけてるような感じだし。

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引越し先で荷物の選別をしていて、昔撮ったフィルム写真をまとめていたのだけど、通っていた美術予備校の写真が出てきた。
大学に受かってから、移転後の空き部屋になった予備校周りを撮りに行った写真だった。
普段乗らない電車に乗って、何もない駅に降りて、ボロボロのビルにある予備校のドアを開けるといつも先生がキリンジをかけていた。
「こんなところ早く出て東京に行け」と行っていた先生たちより大人になってしまった。
その時からは、ちょうど干支がひとまわり。



撮った覚えのない写真も、見なくても覚えてる事もたくさんある。
デジ一で撮った写真のデータも何ギガもあるけど、私の思い出でもあるから消せない。

生活は続くし、元気に生きてしまっているから仕方ない。
ご飯は美味しいし、友達と会えば楽しいし、夜は眠いし、仕事は充実してるし、
何が起きても関係なく体は生きてしまうし、それで世界や世間がどうこうしないって事も知ってる。
この世の終わりほど悲しんでも別にこの世は終わりゃしない。
私も自分で終わりは絶対に選ばない。
仕方がない。仕方がないね。