情報処理がどんなに上手になっても、情報化ができるようになるわけじゃない
耳で考える ――脳は名曲を欲する (角川oneテーマ21 A 105)
- 作者: 養老孟司,久石譲
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/09/10
- メディア: 新書
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R25に久石譲のインタビューが載ってて気になったので購入
久石譲=クインシー・ジョーンズ
いろいろ心に刺さった
以下メモ
「今の人の悪いクセは、何でも言葉で説明できて、理解できると思っているところだと僕は思っています。だから意識的に言葉で説明することを求める。
リンゴにもいろいろ種類がある。それが言葉としてはリンゴの一語で言い表せます。一見便利なようですが、リンゴという言葉を使った瞬間に”その”リンゴの持っているいろんなものが落ちる。
ところが今は現実よりも言葉が優先するんですねそして言葉にならないことは、”ないこと”になってしまうんです。そうした中で、かろうじて芸術といわれるものが、言葉にならないものとして踏みとどまっている」
「音楽がきちんと言葉で説明できるなら、音楽はいらないんです。言葉で表現できないものを表現するために、芸術というものがある」
「生きている人間との距離を、感覚的に遠くするようなことをしてきたのが現代文化なんです」
「作家というのは自分の中から湧き上がるものを自由に形にすればいいわけではなくて、やはり社会の影響と無縁ではいられない」
「言葉というのは、何でもないことを豊かにしてくれるものであるべき。今は世界を痩せさせるために使っている気がする」
なんとなく50から上のお歳の方々は今の若者は反骨精神がない、大人しい、気概がない、社会に対する反発がない等々を共通して言っている気がする
それで「昔とは違う」とは言われても無理のないことだと思う。
日本はじまった的なバブルも安保闘争もニューエイジも冷戦もその時代に生まれてなかったから知らないのだもの。
醒めてるとか情熱がないと言われても正直どうしろと状態
安保闘争〜赤軍あたりが一番気になるけど、文献読んでも何が彼らをそうさせたのかさっぱり共感できない
その時代の空気を理解するためにはもうタイムスリップするしかないんだろうか